音のまにまに

おんがくや好きなことについて、のんびりと。

音楽をきいて頭が真っ白になる。

 今年初めてのブログは、音楽についての雑記です。

 音楽をきいていて頭が真っ白になる。誰もが一度は経験したことがあるんじゃないかな。椅子に座ってきいているはずなのに、私が今ここにいる感覚も何もかも吹っ飛んで頭の中が音楽でいっぱいになる瞬間を。

 曲が終わって初めて「今!音楽に意識もっていかれた!」と気付く。そして、目を閉じてもう一度聴きたくなる。

 目を閉じて耳だけ開けて(?)音楽を聴くのが好きだ。音だけに集中すると、自然と何か浮かんでくるときがある。それに身をゆだねてぼんやりと楽しむ。その後にMVを見ると二度おいしい。

 音楽は、いろいろなものを運んでくる。懐かしい記憶だったり、見たこともない風景だったり、色や匂い、季節を運んでくる。物理的にみたらただの空気の振動なのに。

 頭の中が真っ白になるのは、音楽が運んできた情報量が多すぎていっぱいいっぱいになるから。曲を聴いて涙するのも同じ。たぶん。

 同じ曲を聴いても一人ひとりに届く情報量は違う。好きな曲を何度も繰り返し聴くことで、情報量は増える。意識して聴いた回数が思いれの強さ(≒情報量)になる。

 ただ、増やすことができる量には限りがある。初めて聴いたときの、衝撃にはかなわない。どれだけ聴いても。(でも、これは悲しいことじゃない。何度も聴いた大切な曲はあなたの一部になっているはずだから。)

 私が新曲を毎日チェックするのは、その衝撃を味わいたいからかもしれない。

 書いた状態:ねむい かかった時間:2時間ぐらい

   翌日少し加筆&修正しました。

ガラスごしの恋のうた だよねP / “金魚の向こうにはいつも君がいる”

 2015年上半期VOCALOID10選の一曲目は、こちら。

だよねP / “金魚の向こうにはいつも君がいる”

 小説の題名になりそうな印象的なタイトル。水の中の金魚は、綺麗で――と金魚を中心とした恋の歌なのかな?と予想していました。でも、違いました。

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2015年上半期VOCALOID10選

 一年の半分が過ぎたので、上半期10選やってみました。忙しくてそんなにたくさん聴けていなかったのですが、選曲は悩みました〜。

#1 だよねP / “金魚の向こうにはいつも君がいる”

#2 leal / “ジャズ・ダンス・ステップ”

#3 23.exe / “Skip99”

#4 Mitchie M / “ニュース39”

#5 aquabug / “集じさい”

#6 risou / “雨宙寫眞”

#7 MSR / “ピープ”

#8 100回嘔吐 / “生きろ”

#9 moff / “ライフイズビューティフル”

#10 40mP / “だんだん早くなる”

※この選曲をみて、「あの曲も好きそうだなー」と思った人は@tanpopo111にリプライ下さい!

雨音に耳を澄ませて ~VOCALOID雨曲~

 桜も散り、葉桜の青さが初夏を感じさせる気がします。そろそろやってくるあの季節。

 そう、梅です。今回はが降る日に聴き入りたくなる曲を紹介します。

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2014年、印象残ったVOCALOID曲+UTAU曲 ~後編~

 2014年に投稿された曲で個人的に印象に残った曲の感想を、つらつら書いていく後編(完結編)。なお、秋から多忙により曲を聴けなかったため、上半期に投稿された曲多めです。

9:yui / “わんわんテール”

 片思いソングは鏡音リンによく似合う!本作は切ない方ではなく、可愛い方の恋の歌です。

 隣の席の君が気になるけど、同級生扱いさえしてもらえない。素直になりたいけど、なれない。少しずつ素直になろうと頑張る女の子は、とっても可愛らしいです。

 親しみやすい漫画風な動画と応援したくなる恋のお話をお楽しみください!

10:トマ豆腐 / “あー”

 こちらも鏡音レン君はまり役だなーと思った一曲です。理不尽なことに対して「なんで?」と切実に歌い上げている(わめいてるor吐き散らしてる)けど、明るい印象があります。

 今まで聴いた中で少年っぽく歌っているレン君だな、と思いました。

 “へ?”と“一番嫌いだしね”の“しね”と”もう!”。この三箇所は何度聞いても、笑ってしまいます~。

 鏡音レンオリジナル曲でもお気に入りの作品です。

 この二曲を聴くと鏡音は可愛いことがわかると思います。そんな鏡音リン・レンのV4Xが2015年発売予定だそうです。

 鏡音が流暢な英語で歌ってくれるのが、なぜか想像できません~。今年、新たな鏡音に出会えることが楽しみです!

 以上で2014年、印象に残ったVOCALOID及びUTAU曲(全10曲)の感想文はおしまいです。2015年もよい鏡音……VOCALOID&UTAU、おんがくに出会えますように!

2014年、印象残ったVOCALOID曲+UTAU曲 ~中編~

 2014年に投稿された曲で個人的に印象に残った曲の感想を、つらつら書いていくシリーズ中編です。なお、秋から多忙により曲を聴けなかったため、上半期に投稿された曲多めです。

4:yukkedoluce / “君と魔法の物語を”

 yukkedoluceさんこと黒髪ストロングPさんの曲。『きみがすき』を初投稿されてから4年を締めくくる作品でもあります。

 好きな作り手さんが引退するのは、いつかやってくることです。でも、やっぱり寂しく思ってしまいました。

 yukkedoluceさんの新しい物語がもし読めたら……と今でも少しだけ期待しています。

5:雪月 / “Sugar Candy”

 WILってこんなに優しい声なんだ!と思った一曲。ZOLA PROJECTの一員である彼の声は、ハスキーで耳に優しいです。

 “砂糖菓子のようなみたいな恋をしよう”というフレーズが印象的で、幼馴染片思いソングが好きな方におススメです。

 この曲でWILLの歌声=砂糖菓子というイメージが定着しました~。

6:イズレ / “Weep”

 鏡音リンの歌声に惚れ直した一曲。リンちゃんすげえ。

 曲の構成も、静と動がはっきりしていて印象的でした。

7:いのっぴ / “夢の中のマリン”

 ずっと聴いていたい一曲。寝る前に聴くといい感じで眠りにつけそうです。

 幼げな初音ミクの歌声とベースの低音、懐かしい感じがするギターの音がお気に入りの作品です。

8:aquabug / “bloom”

 咲き誇ることを願う一曲。

 この曲で一番好きなところは、“光合成”と「高校生」を掛けているところです。歌詞の中では、「高校生」という単語は一度も出てきません。でも、歌詞や映像をなぞっていくとそれを思い浮かばせます。

 私は掛詞や言葉遊びが好きで、似た発音の単語や動詞をいくつか並べて、一つの物語が浮かぶようにする遊びをTwitterでやっています。そのため、はじめのフレーズ“「僕はなんだってできるさ」と言ってる君/光合成”を聴いた瞬間、にやにやしてしまいました~。

 イントロのピアノの音で惹きこまれ、歌詞を丁寧になぞりたいと思った一曲です。

 あと、高校生のときの自分が聴いたらどう感じるのかな、なんてことを思いました。

 残り2曲は、また明日。 お楽しみに~!

2014年、印象残ったVOCALOID曲+UTAU曲 ~前編~

 2014年に投稿された曲で個人的に印象に残った曲の感想を、つらつら書いていきます。なお、秋から多忙により曲を聴けなかったため、上半期に投稿された曲多めです。

1:koyori(電ポルP) / “曖昧劣情lover”

 v flower歌唱のVOCAROCK曲。v flowerは、2014年7月(DL版は5月)に発売されたVOCALOIDで「ROCKに特化している」ことを売りにしています。爽やかVOCAROCKといえば、電ポルPさん!と思っていましたがv flowerを使うとは予想していませんでした~。

 電ポルPさんは調声に定評があり、本作も歌詞がなくても聴きとることができます。また、声と曲調がぴったりと合っています。

 本作に限らず、他作品――初音ミク、GUMI、IAによる歌唱曲も、それぞれの声の特徴をいかした調声と曲調をしています。

 v_flowerの登場で、新しい曲調の電ポルPさんの曲を聴くことができてよかったなーと思うのと同時に、力強い歌声が耳に焼付いた作品です。

2:五右衛門 / “引っ込み思案”

 ウィスパーボイスといえば、雪歌ユフ。繊細な息遣いを感じるUTAUを十二分にいかした作品。

 聴いていると思わず息を止めてしまう。本来ならば、吐息混じりの声というものは熱を感じるものだと思う。しかし、ユフの声は雪のように冷たい。寒い日に吐いた息が、雪の結晶になったような。

 あたたかいはずなのに、冷たさを感じる声が神秘的な印象を与えているのだろう。

 5月に投稿された作品であるが、冬に降る壊れやすい水のことを思い出さずにはいられない作品だ。

3:MSSサウンドシステム,松傘 and 初音ミク / “エイリアン・エイリアン・エイリアン”

 TLで話題になっていたので、聴いた曲です。タイトルとサムネイルを見たときに、ヤバそうだなーと思って敬遠していたけど、好奇心が抑えられなくて聴いてしまいました~。

 結果、フリーズしました。それから、頭がくらくらしてお腹もちょっと痛くなりました。でも、何度も繰り返して聴きました。気になった曲は、歌詞をある程度聞き取れるようになるまで聴くというルール(よくわからない意地)を発動したからです。

 何回聴いたか忘れましたが、いつの間にか楽しく聴けるようになったので、音楽も食わず嫌いはよくないんだなーと思いました。

 今では定期的に聴きたくなった作品です。

 思った以上に長文になってしまったので、残り7曲はまた明日にでも!